裁断について
注文服を作る際、もっとも大事な作業は裁断です。一度裁断すれば後戻りがきかない、というのもありますが、スーツの着心地は裁断された布で大きく変わるからです。もちろんラペルや見頃、袖などの全体の織柄を完成時の姿を想像して切り出すのは技術が必要です。そして、柔らかい生地やデリケートな生地など生地ごとの特性も見切ることが要求されます。
また、この裁断時に仕立て直しの際に必要となる縫い代をとっておきます。既製服には無い縫い代のおかげで、将来体型が変化した時でも対応できるようになるのです。この辺りが注文服は一生使えると言われる所以のひとつですね。

注文服のご注文の流れ
4.裁断

  ←3.採寸

5.縫製→  

無事デザインや生地が決まれば、裁断です。フルオーダーのご注文では当方で型紙をつくり裁断をおこないます。スタンダード、デラックスオーダーの場合は縫製工場にて既存の型紙を基にこちらで微調整したもので裁断〜縫製までをおこないます。

裁断の出来によって着心地は大きく変わってきます。スタイルが美しく見えるよう一気に布を裁ちます。仕立て職人として独立し、これまで3000着以上のオーダースーツをおつくりしてきました。この豊富な経験を基に、理想の一着になるよう注文服を切り出します。

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5.縫製→